私が小学生の頃お正月の特番で源氏物語のスペシャルドラマを放映していましたが、そのときも紫式部が藤原道長や彰子に対して源氏物語を語るというスタイルをとっていました。これは一種のお約束事なのでしょうか。確かに源氏物語が描かれた背景まで理解できるのですが、ただでさえ大長編、尺のすべてを物語の世界に費やしてもまだ足りないぐらいです。特に今回の映画は2時間半の作品なのですし。ただ、源氏物語の価値観に共感を得にくい現代人の媒介として現代っ子そのものの感想を述べる彰子を置いたことはちょっと感心しました。
そしてその結果、タイトルとなっている源氏物語はダイジェストにもなっていないおそまつなものでした。藤壷との逢引き、紫の上との出会い、須磨への退却、六条院での栄華、がほとんどすべてでした。女三宮なんて名前だけの登場ですよ、玉鬘もほんの一瞬。キャストがいいだけに非常に残念な出来でした。天海祐希の光源氏なんてハマリまくっていたんだけどなあ。
それにしても文字通り歴史に残る
(ここまでは確実に正しい)名作
(?)にあのようなオリジナルキャラクターを挿入した効果は見出せませんでした。うまーくやればいいアクセントになったのかもしれませんが、あれじゃ単なる笑い種。
検索 : 邦画