スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
ティム・バートン監督
(WMC近江八幡)

ジョニー・デップ
ヘレナ・ボナム=カーター
アラン・リックマン
ティモシー・スポール
サシャ・バロン・コーエン

 愛も憎しみも道を誤ればただの狂気。…ってことか? それより食肉偽装問題がタイムリーで笑ってしまいました。凄惨な内容につきR15指定なのですが、個人的には「スリーピー・ホロウ」の方が余程グロテスクだったように思います。ちなみにこちらはR12。

 親友と嫁を主役に据えて商業ベースに乗せられる映画を撮ることができる監督ってなかなかいないし、その主演のふたりは素晴らしい熱演ぶりでしたが、この組み合わせは当分いいです(でもヘレナをキャスティングしたのは作曲家の人らしい。ジョニーは知らない)。このふたり、雰囲気的に似たところがあるのか、並んでいるのを見るとぶっちゃけ絵として面白味がないような気がするんですが。小さくまとまってしまう感じ。

 私が言うと何の説得力もありませんが、その、ジョニーよりヘレナの方がよかった(本当に説得力ない)。まあこの状況で中途半端なことをすれば言葉のタコ殴りにあうことは目に見えているので、素晴らしい演技はある意味最低条件だったかと。が、歌は声が薄くてイマイチでした。ジョニーも演技はよかったけれど、やっぱり歌は微妙だった(声が通る分得はしているけれど)。ただそれ以上にどの曲もかなり難易度高そうで、ふたり揃ってそれを歌いこなしていること自体はすごいなあと素直に感動しました。息継ぎのできなさそうなナンバーもあったし。そして主役のふたりはリックマン以下を完全に出し抜いていましたね。リックマンがどうのというわけではなく、いろんな意味で慣れって大切なのねということで。

 大した理由もなく無差別殺人を繰り返すトッドとお金儲けのためにその死体をパイのタネにするラベット、ロリコン・レイプ魔のターピン判事とここまで同情できないキャラクターがそろった映画もまた珍しいですね。大ぼら吹きのピレリが可愛いぐらいだった。悪趣味なストーリーなのでなかなかお勧めはできないけれど、映像美については一見の価値ありです。

 映画のあと、ミートパイが食べたくなって困りました。日本ではなかなか見かけないよね。

ピレリ
 サシャ・バロン・コーエンの出番少なすぎ…。

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