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"Suffragette"(2015)

2017年04月14日 21:49

未来を花束にして
未来を花束にして
サラ・ガヴロン監督

キャリー・マリガン
ヘレナ・ボナム=カーター
ベン・ウィショー
ブレンダン・グリーソン
ナタリー・プレス
アンヌ=マリー・ダフ
メリル・ストリープ

【ストーリー】
 1912年、ロンドン。洗濯工場で働くモード(キャリー・マリガン)は、夫と幼い息子と慎ましいながらも幸せな日々を送っていた。仕事で街に出たある日、女性参政権を求め活動する女性社会政治同盟(WSPU)の過激行動に出くわす。その時はそれで終わったが、別のある日、風邪をひいた息子を町医者のイーディス(ヘレナ・ボナム=カーター)に連れて行ったところ、イーディスがWSPUのメンバーであったことから、無関係のモードまで警察にマークされることになった。

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 大好きなヘレナ・ボナム=カーターの新作がようやく本邦公開になったので!撮影中から公開を楽しみにしていた作品だけど、日本に入ってくるのは思ったより遅かった。若手トップのキャリー・マリガンとほとんどカメオ出演だったメリル・ストリープの共演だったことに感謝です。じゃないとDVDスルーすら危うかったと思うので。

 1910年代にイギリスで女性参政権を求めて闘った女性たちを描いた、社会派の作品。と言っても、よくある実在の人物ものではなく、本作に登場する実在の人物はメリル・ストリープ演じるエメリン・パンクハーストとナタリー・プレス演じるエミリー・デイヴィソンのみで、その他の人物はモデルはいるにしても基本的に架空のキャラクターとなるらしい。

 キャリー・マリガン演じる主人公のモード・ワッツは名も無き労働階級の婦人参政権論者で、このような女性は当時無数に存在しただろう。そんな歴史に名を残すことのなかった彼女たちを代表すべく、敢えて実在の人物の影がちらつかない架空の人物を主人公に据えたのかもしれないが、結果的にはこの主人公こそがこの作品の最大の弱点になってしまったように思う。モードがただエピソードの積み重ねによってのみ出来上がったキャラクターにしか見えず、結果的に作品の主題がぼやけてしまっているように感じた。彼女ひとりに数人の細切れエピソードを詰め込んだのかな?演じているキャリー・マリガンの存在感と演技力でかろうじて救われた印象だった。

 とまあ、映画の出来自体は今ひとつだったが、サフラジェットの活動を描いたストーリーそのものについてはいろいろ考えさせられるものがあった。話合いではどうにもならなかった結果暴力を手段として主張を訴えざるを得なかった彼女たちの運動を、なんの思想も持たないフラットな第三者が見ると「野蛮」のひと言になってしまうのかもしれない。

 しかし、女である私は、100年後の現代で彼らサフラジェットがもたらした結果を恩恵として生きている。それはどうあがいても否定できない。現代の日本社会の礎を築いた長州藩や薩摩藩の倒幕運動にしても、後の時代から客観的に見るとその手段は紛れもなくテロリストだった。大きく社会の変革を求める上で誰かの流血を避けられなかった時代はもはや過去のものなのか、現代社会に連鎖しているのか。とうとうサウジアラビアで女性参政権が認められた2010年代半ばになってもなお世界各地テロが絶えないが、今起こっているそれらのテロは100年後の未来になにかもたらすのだろうか。

 賛否両論あるらしいラスト、個人的にはパーフェクトだと思っている。

 ちなみに私のお目当てだったヘレナは、作中当時の首相で婦人参政権運動を積極的に弾圧していたハーバート・ヘンリー・アスキス伯爵のひ孫。首相の名前、ばっちり出ていたね。



'17/02/20 大阪ステーションシネマ<スクリーン7>
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